EBSDによる電磁鋼板の結晶配向の評価
概要
電磁鋼板は用途に応じて方向性と無方向性の2種類があります。
電磁鋼板は磁気異方性が大きい材料であり、配向状態を定量化することは材料設計の上で非常に重要な項目となります。
そこでEBSDを用いて配向性を定量化し、磁気特性との関係を調べました。
配向評価手法の概要
EBSDでは、磁化容易軸〈100〉が電磁鋼板の任意方向にどの程度向いているかをマップとチャートで示す事が可能です。
電磁鋼板の配向性定量評価が出来ます。
測定事例
電磁鋼板の種々な方向に対する磁束密度と配向方向を評価したところ、配向方向の値が小さいほど磁束密度が大きくなることが確認できました。
参考文献:L.Kestens and S.Jacobs: Texture Stress Microstruct., 2008, 173083