示差熱天秤(TG-DTA)および示差走査熱量測定装置(DSC)



 試料と基準物質の温度差を加熱冷却過程で測定し、水分・有機分・灰分などの定量や加熱による物質の変化、結晶化温度、純度、樹脂の分子量などを求めます。

 装置外観:リガク製 サーモプラスEVOシリーズ

TG-DTA
示差熱天秤TG-DTA
DSC
示差走査熱量測定装置DSC
 装置名  示差熱天秤(TG/DTA) 示差走査熱量測定装置(DSC)  原理  試料及び基準物質の温度を変化させながら、試料重量を測定し、 同時に試料と基準物質との温度差を測定する。  試料及び基準物質の温度を変化させながら、試料と基準物質へ流入する熱流束の差を温度差で測定する。  用途  (1) 熱による増量、減量により水分・有機分・灰分などの定量。
 (2) 加熱時における、分解・酸化・耐熱性などの評価。
 (1) 融点・ガラス転移点・結晶化度・結晶化温度・純度等の測定が可能。
 (2) 樹脂の分子量の差・組成の差・劣化度などの解析や熱硬化
 挙動解析・結晶条件検討などが可能。

装置仕様

 装置名  TG-DTA  DSC  温度範囲  -130℃〜700℃  0.5〜30kV  最大昇温速度  350℃/分  150℃/分  試料量  通常:数mg〜数十mg
 (最大:1g)
 通常:数mg〜数十mg
 (最大容量:100μL)
 雰囲気  大気・乾燥空気・不活性ガス(Ar,N2)


TG/DTA事例紹介
 1. 油の劣化
 2. 樹脂製品の劣化Ⅰ
DSC事例紹介
 1. エボキシ系接着剤の硬化挙動
 2. ポリエチレンテレフタレート樹脂の加工による熱挙動の変化