X線光電子分光分析装置(XPS)


 試料表面にX線を照射して放出される光電子のエネルギーを測定し、元素および化学状態の定性・定量を行います。
 Arイオンスパッタにより、深さ方向分析も可能です。

 装置外観(アルバック・ファイ社製 PHI GENESIS)

PHI GENESIS
 原理
 試料表面にX線を照射して放出される光電子のエネルギーを測定する。
 結合エネルギーは元素に固有であるため、元素の定性・定量ができる。
 また、化学状態の違いがケミカルシフトとして現れるため、化学状態の分析が可能。
 用途
 ・ 最表面の評価
 ・ Arイオンスパッタ併用により、深さ方向分析が可能
 ・ トランスファーベッセルを活用することで、大気非暴露分析が可能
 ・ 絶縁物の測定が可能

装置仕様

 装置名
 X線光電子分光分析装置
 分析径)
 5μm〜200μm
 検出深さ
 数nm
 検出元素
 Li〜U