原子吸光光度計(フレームレス)
湿式分析
溶液試料を電気的に高温に加熱することにより原子化し、そこに測定元素の波長の光(輝線光源)を照射し、その吸収度から元素を定量分析します。
原子吸光光度計(PerkinElmer製 PinAAcle900Z)
- 原理
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目的とする元素を含む溶液をグラファイト製のキュベットに入れ、
電気的に高温に加熱することにより、目的の元素を原子化する。
原子化された元素は通常の原子吸光分析装置と同様に、目的元素固有の輝線を照射し、
その輝線への吸収量を測定する。
- 特徴
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(1)原子吸光法に比べ、2〜3桁低い濃度の分析が可能
(2)微量溶液試料(10μl程度)での分析が可能
- 対象試料
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(1)鉄鋼、非鉄(ニッケル、アルミ、チタン)
(2)基本的には溶液化出来る試料であれば陽イオン元素は分析可能
(3)環境分析にも良く使用される