磁石の分析調査・要因解析・性能評価


 大同分析リサーチは、磁石の分析を幅広く承っております。
 「分析・解析・評価」を通じた問題解決で様々な商品開発に貢献する大同分析リサーチは、  磁石の性能評価はもとより、不適合品調査の要因解析まで行います。
 磁石起因のモーター異変調査では、内部取り出しから検討までも対応いたします。




 磁石に対する課題解決の取組み

 大同分析リサーチは磁石製造メーカーの子会社である強みを生かして、 磁気特性、化学成分や成分分布分析、結晶性・配向度、機械特性、破面特性などトータルな視点から問題を解決します。

調査項目  目 的 方 法
磁気特性 磁石性能の確認 VSM、B-Hトレーサー
化学成分 材質の確認 ICP発光、ICP-MS、GD-MS
成分分布 特定元素の濃化部位確認 FE-EPMA
結晶性、配向度 磁気特性に影響する因子 EBSD、XRD(極点図測定)
機械特性 強度評価 圧縮試験、抗折試験等
破面観察 破損原因調査 SEM



 分析事例1(モーター内部調査の流れ)

 モーターの切開、ローターの取出し、表面磁束測定により異変部位の特定とサンプリングを行い各方面からの調査により要因を明確にします。
 磁石の取り扱いは可能な限り非加熱脱磁にてお取り扱い致します。


 分析事例2(成分分析)

 燃焼赤外線吸収法によるC,O分析、加熱融解熱伝導度法によるN,H分析、 GD-MSによる微量元素分析、ICP-AESによる主成分分析を行います。


 分析事例3(磁気特性)

 磁気特性の測定は試験片の作製から行い、異変部位の差異項目を明らかにします。


 分析事例4(結晶方位解析)

 EBSDを用いて結晶方位分布解析を行い、所定通りの方位・分布になっているか確認します。


 分析事例5(磁気配向測定)

 XRD極点図測定により磁気配向の方向や分布を調査し磁力への影響を明確にします。


 分析事例6(腐食分布)

  腐食された部分をラマン分光やFT-IRの測定により、物質の同定を行い人的要因や環境要因等を究明します。


 分析事例7(組織観察と成分濃度分布)

  FE-EPMAを用いて組織観察と特定元素濃度分布の定量分析を行い、工程処理の是非を検討致します。


 分析事例8(結晶粒度と界面観察)

 SEMを用いて結晶サイズや結晶界面を観察し、粒界相を確認します。
 結晶粒分布はEBSDの併用により解析可能です。


 分析事例9(破面の起点観察)

 破面観察により破壊モード、割れ起点(端部や内部)と伝搬方向を特定し、総合的に原因判定します。


 分析事例10(異物調査)

 EPMA面分析により内部汚物の成分を分析、主成分との差異を明らかにすることで、要因を究明します。