金属積層造形の調査事例
粉末及び積層造形品に対して分析を行った事例のご紹介です。
粉末の結晶構造評価
マルエージング鋼粉末の構造解析を行った。
XRDの結果から残留オーステナイトが存在していることが明らかとなり、EBSDでその分布状態がわかる。
粉末のミクロ組織観察
ミクロ組織観察により粒子同士の組織的な融合状態が確認できる。
金属造形物の残留応用力評価例
棒状造形品の残留応力をX線回折装置を用い評価を実施した。
積層の開始点及び終点付近っでは圧縮応力が働き、積層の中間地点では引張応力が働いていることが判明した。
金属積層造形物の残留オーステナイト測定
細束X線回折装置を用いて局所的な残留オーステナイトの評価を実施した。(X線照射面積φ1)
残留オーステナイトの分布は歪の原因になることが考えられるので、確認が重要である。
粉体の熱伝導率測定
・レーザーフラッシュ法を用いてSKD61粉末の熱伝導率測定を行った。
・粉体の熱伝導率は測定雰囲気に影響を受けることや、バルク体の値とは大きく異なることが示された。