電界放出型 電子線マイクロアナライザー(FE-EPMA)



 FE-EPMA(電界放出型電子線マイクロアナライザー)はビーム径が小さいため、極めて微細な介在物やフィルム状の粒界析出物の同定が可能です。

 従来のEPMA(TE-EPMA)は熱電子放出型で、ビーム径が十分に絞れず、微小面積の分析に限界があり、 極表層部の分析もあまり得意ではありませんでした。
 この度導入したFE-EPMA は、電界放出型電子銃の採用で、小さな光源が可能になり分解能を大幅に改善しました。
 これにより、更に微小面積の分析が可能となりました。

  本装置の特長

 これらの特長を有する FE-EPMAは、元素のマッピングにより、 極めて微細な析出物や介在物の同定、及び 粒界偏析の調査等が可能となりました。

 FE-EPMAによる解析事例

 1. クロムステンンレス(Cr-SUS)の微細析出物の解析結果
 2. 耐熱鋼の結晶粒界に析出したフィルム状粒界析出物の解析結果

 以上の解析事例に示しました様に、従来のEPMAでは解析が十分に出来なかった非常に微細(≦1μm)な析出物や粒界偏析等の解析がFE-EPMAでは可能です。
 皆様のご利用をお待ちしております

FE-EPMA