フーリエ変換赤外分光装置(FT-IR)
試料を通過した赤外線から物質に固有の波長の赤外線が吸収されます。そのスペクトルを解析することにより、物質の構造解析や、付着物(異物)を同定することができます。
有機分析装置:09-04--フーリエ変換赤外分光装置(FT-IR)--
装置外観(日本分光社製FT-IR6200FV)
- 原理
- 物質に赤外線を照射すると、その物質に固有の波長の赤外線が選択的に吸収される。
物質を透過した赤外線の信号をフーリエ変換すると、赤外スペクトルが得られる。
この赤外吸収スペクトルはその物質固有のものである為、データベースと比較する事で物質の同定が行える。
また、スペクトル変化で構造変化の解析が行える。
- 用途
-
物質の構造解析、付着物や異物の同定
装置仕様
- 装置名
- FT-IR6200FV
- 測定波数(cm-1)
- 350〜5000
- 分解能(cm-1)
- 0.25
- 真空測定
- ○
- マッピング
- ○
- 透過法
- ○
- ATR(全反射法)
- ○〈ゲルマニウムプリズム〉
○〈ダイヤモンドプリズム〉
- RAS (高感度反射法)
- ○
- 反射法
- ○
- 拡散反射法
- ○
事例紹介
- 6200FVの事例1
- 真空による低濃度サンプルの分析
- 6200FVの事例2
- 黒ゴムの分析
- 6200FVの事例3
- 粉体状態のまま拡散反射測定
- 6200FVの事例4
- 金属面付着物の分析
- 6200FVの事例5
- 残留油分測定〜FT-IR法〜
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